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韓国での長期在留外国人に対する出入国管理強化について(2020年6月1日~, 6月3日詳細一部変更) [韓国::入出国前後の手続き]

先日、韓国で長期在留の外国人に対して、再入国時の対応の強化が発表(韓国法務部の発表内容)されました。[もうやだ~(悲しい顔)]
在韓日本大使館からも、その内容について日本語訳をしたものについて、在留者へ連絡してくれました。
他の方々のブログでもその話は出ていますが、私のわかる範囲で調べた内容も含めて、説明したいと思います。[ひらめき]
ですので、この記事は韓国に住んでる外国人向けになりますね。[あせあせ(飛び散る汗)]

大きくわけると、ポイントとしては2つです。

長期滞在外国人に対する再入国許可免除の停止及び再入国許可制の施行

韓国の長期滞在できるビザを持っている外国人が2020年6月1日以降に韓国を出た後、戻ってきて再入国するとき、再入国許可証が必要になる[exclamation]ということです。
それ以前に韓国から出ている人は対象外で、また、ビザの種類として「外交(A-1)、公務(A-2)、協定(A-3)及び在外同胞(F-4)」の方々も対象外です。

再入国許可証は、韓国を出てからもらえるものではなく、韓国を出る前にもらう必要があります。
もし再入国許可証が無い場合には、完全出国(本帰国)したとみなされてしまう[ふらふら]ということですね。

なお、再入国許可証については、韓国は2010年までは必要なものだったそうです。
その後、免除になって、ビザのある長期滞在者は再入国許可証がなくても(ビザの有効期間中は)何度でも韓国の出入りができたということです。

で、再入国許可証をもらうにはどうするかですが、以前の再入国許可証の申請と同じ形ならば、次を用意して申請する形になるようです。[ぴかぴか(新しい)]
(今回の対応で、特別な手続きになっていなければ、です。)
以前の再入国許可症の申請とは手続きが異なります。
(1) 再入国許可申請書 ← 出入国管理事務所にあるようです。
(2) パスポート
(3) 外国人登録証
(4) 手数料 (シングル(1回のみ)とマルチ(複数回)で違う)
(5) 再入国許可申請事由書 (재입국허가신청사유서) (7月3日追記)
(6) 再入国前の診断および診断書の提出同意書 (재입국 전 진단 및 진단서 제출 동의서) (7月3日追記)

申請時、実質的にはマルチ(複数回)で申請するほうがいいのでしょう。ビザの有効期限内に何度でも行き来できるようになります。 手続き自体はすぐに終わり、即発行してもらえるようです。[わーい(嬉しい顔)]
今回の再入国許可申請ではシングルのみです。[バッド(下向き矢印)]

なお、窓口で手続きする場合は出入国管理事務所になるそうですが、ビザの更新のときのように決まった場所ではなく、最寄りの出張所などでも大丈夫だそうです。
ソウルグローバルセンターなどでも大丈夫ですね。[グッド(上向き矢印)]
ネットでの申請も Hi Koreaのサイトで6月下旬からできるようになりました。(→こちらにまとめてみました。)
窓口では即日発行してもらえるようですが、ネット申請では許可証の発行通知が届くのに2~3日かかるようです。

再入国許可証は、パスポートに貼り付けるようです。
(ネット申請の場合は、印刷したものを自分で貼り付ける形ですね。)

再入国時の診断書所持と提出(6月3日詳細一部変更)

韓国の長期滞在できるビザを持っている外国人が2020年6月1日以降に韓国を出た後、戻ってきて再入国するとき滞在国で出発日前48時間以内の検査で発行された(韓国語または英語での)診断書を持参して提出する必要があります。
韓国の長期滞在できるビザを持っている外国人が2020年6月1日以降に韓国を出た後、戻ってきて再入国するとき滞在国での出発日前の(休日を除く)2日以内、やむを得ない場合は3日以内の検査で発行された診断書を持参して提出する必要があります。[ふらふら]

診断書の内容としては「発熱、咳、悪寒、頭痛、呼吸困難、筋肉痛、肺炎の症状の有無と検査日時」が書かれている必要があり、胸部X-ray撮影までは必要はないそうです。
また、コロナの感染有無についての記載は必須ではないですが、診断書ではなくても感染有無の結果が記載されたものであってもいいようですね。

診断書の言語については、現地で発行された韓国語または英語の診断書が必要ですが、現地の言語で発行された診断書に韓国語また英語の翻訳を付ける、あるいは、翻訳確認書を添付して提出することも可能になりました。
あと、一部、診断書の提出が除外される場合もありますが、特殊な状況ですね。

これ、修正された内容でも日本だとハードルが高めですよね。[バッド(下向き矢印)]
日本の病院で診断書をもらおうとすると、普段なら1~2週間かかりますので。[がく~(落胆した顔)]
ほぼ即日か翌日までに診断書を書いてくれる病院を探すか、お願いしまくるしかないですよね...
さらに、住民票を抜いて海外に住んでいる場合、日本の健康保険に加入できない自治体も多いので、診断書の費用も高くつきますから。

あと、もう一つ、提出書類がありますね。 この診断書についての同意書「再入国前の診断および診断書の提出同意書」(재입국 전 진단 및 진단서 제출 동의서)です。 韓国法務部の発表内容の最後のページにあります。 (入国審査の所に置いてあるのだろうとは思いますけども。)


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なお、これだけ用意して対応しても、韓国入国後は2週間の(自宅)隔離もあるのですよね。[ふらふら]
対応としては正直なところ、冗長ですし、再入国許可証の必要性についても疑問には思います。

韓国でのGW後、梨泰院のゲイクラブでのクラスター感染発生もあって、入国での水際対策の強化という意味だそうです。[ひらめき]
実際、韓国の空港での検疫での感染者判明も続いています。
ですが、聞いたところによると、外国人というよりも海外から帰国した韓国籍の方のほうが多いようなのですが...[がく~(落胆した顔)]
言い方は悪いですが、感染の有無に関係なく韓国外から外国人をできるだけ入れないようにしているような感じになってますね。[バッド(下向き矢印)]
韓国の新聞でも、問題があるのでは?という記事も出てますし。
(中央日報)「韓国の長期滞在外国人、再入国する場合は出国前に許可を…6月1日から

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