日本国外で、日本のテレビを見るには、その国のテレビチャンネルに日本のテレビ番組が放映されていれば、見ることができます。
でも、だいたいはNHKですよね。テレビ電波での方法というよりも、ケーブルテレビのような形になるかと思います。

他には、いわゆるロケーションフリーのような形で見る方法もあります。
これは、インターネット越しに見れる機器を日本の自宅などに設置して、日本のテレビ番組をインターネットで外国から見るような形になります。(インターネット回線も必要ですが。)
技術があれば機器自体は自力で用意することもできますが、ふつうはちょっと厳しいでしょう。
機器自体は3万円ぐらいかかります。配線は少し考える必要があるかもしれませんが、テレビにビデオデッキをつなげたりするのとあまり変わりません。数千円で設置サービスを提供しているところもあります。
使うためにサービス料を取られるものもありますが、不要なものもあります。

というわけで、そういうもので2013年2月現在で、次の2つがよく知られているでしょう。
slingbox
wavecast

これらは、同じような機能を提供しますが、それぞれ一長一短があります。
ただ、それらは住んでいる国との時差との関係など、日本のテレビを見る用途によって適するか適しないかが変わる一長一短だと思います。
以下、私の独断と偏見で説明してみたいと思います。
・slingbox
  テレビをリアルタイムな時刻で視聴可能。解像度の高い映像が可能。音声のズレも少ない。複数人による同時の接続は不可。
  これ単体でテレビのアンテナ線に接続するのではなく、DVDレコーダーやチューナーの出力を使用する。
  (なお、D端子やコンポジット出力のため、DVDレコーダーでは出力できなくなりつつある。地デジチューナーとセットで用意するといいかもしれない。HDDをつなげてレコーダーとして使えるものも売ってますし。)
  レコーダーと接続することで、録画したものを視聴することも可能。また、BSやCSにも対応できる。
  UPnPポートマッピングに対応。(日本の自宅のルータが対応していれば、外から日本の自宅内の機器への接続設定が自動的にできる。)
・wavecast
  単体でテレビのアンテナ線から映像を録画して、視聴できる。(DVDレコーダーやチューナーは不要。そのため、BSやCSは見れない。) 解像度の高い映像が可能。
  ダウンロード視聴ができ、見る側(クライアント側)のPCの種類(対応OS)が豊富。複数人が同時に接続可能。
  ただし、録画したものを視聴するタイプであるため、リアルタイムな時刻では見れない。
  UPnPポートマッピングには非対応。(外から機器への接続設定を行う必要がある。)

いろいろと難しい言葉も出てしまっていますが、私はこれらの特徴を次のようにとらえています。
・slingbox
  リアルタイム視聴したい場合はこれ。録画での再生は、対応可能な地デジチューナをつなげればいい。
  機器の設定はかなり自動化されているので、自宅のルータが対応していれば一番楽。
  時差が少ない国、リアルタイムに日本の番組を見たい場合は、これを選ぶ。
・wavecast
  時差が大きい国や時間差視聴で良い場合は、これを選ぶ。
  ダウンロード視聴ができるので、ネットワークの回線があまり太くないところでも、時間をかけてダウンロードすれば、きれいな映像で見れる。
  用意する機械は一つだけでいいが、一般の人が設定するにはちょっと高度な部分があるかも...

個人的には、wavecastに、リアルタイム視聴とUPnP対応があれば最強なのだろうと感じています。
今の設計的にリアルタイム視聴はすぐには難しいかもしれませんが、まずはUPnP対応してもらえると、もっと多くの人が使えるのかもしれません。

そういう私はslingboxを使っているのですが....#59143;