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韓国の方々の日本語学習における壁 [韓国::言葉]

韓国の方々で日本語を学ばれる方は、けっこういらっしゃいます。
韓国の高校では第2外国語として日本語も選択できるそうで、そのために日本語を選ぶ人はそれなりにいらっしゃるようです。
10年ほど前までは日本語を選択する人が一番多かったそうですが、最近では中国語のほうが多いそうです。[バッド(下向き矢印)]

韓国の方々で日本語を学ぶ上でいくつかの壁があるようですが、その中での最初の壁が「カタカナ」だそうです。
いちおう、日本語を学ぶときは、最初にひらがなで次にカタカナ、そして、漢字と進んでいくそうです。
なぜカタカナ?と思われる方も多いと思います。確かに、まず、ひらがな、カタカナとなると一つ一つ文字の字形が異なるので、それらを覚えるのは大変と言えば大変です。
でも、字形自体はカタカナのほうが(日本人にとっては)簡単なイメージはありませんか?

実は、韓国の方々から見ると(他の国の方々もそうかもしれませんが)カタカナ自体の読み書きが問題ではなく、外来語のカタカナ表記での言葉の認識が難しいそうです。
これだけを言っても日本人には??かもしれませんね。
日本人からの観点で言うと、外来語(特に欧米からの)のハングル表記がわかりにくいのと同様かと思います。
例えば、「マクドナルド」のハングル表記を考えてみると、わかる方も多いかと思います。

ということで、最初の壁が「カタカナ」だそうです。
もちろん、次の壁は漢字だそうです。発音が(中国語とも)違うのに加え、日本語では同じ一つの漢字で複数の読み方(いわゆる音読み、訓読み)がありますし、同じような意味で微妙なニュアンスの違いのある漢字(例えば「思う」と「想う」など)もあるからのようです。

でも、漢字については、韓国でも漢字を公式に使う/学校で教えるようになれば、敷居はかなり低くなるとは思いますけども。[たらーっ(汗)]

ちなみに、韓国の方で日本語を話せる方の多くから聞いたのですが、「韓国の漢字由来の言葉での同音異義語で、なぜ意味がちがってくるのか初めは不思議でしょうがなかったが、日本語で漢字を覚えてようやくその違いがはっきりと理解できた[ひらめき]」とおっしゃってました。




韓国語における漢字由来の言葉 [韓国::言葉]

韓国語には漢字由来の言葉が多くあるので、そのような言葉を漢字に置き換えて覚えることができれば、日本人にとっては非常に楽ですよね。
ただ、そのような言葉の中では、ハングルでは同音異義語となる言葉も多くなります。
日本語で言えば、ひらがなで書けば同じ表記になる漢字のイメージです。

みなさんもご存知のように、現在の韓国では基本的に漢字は使われません。
ですので、少し考えると、韓国の方は漢字由来の同音異義語はどのように感じているのだろうと思ったことはないでしょうか?

会社に日本語の話せる韓国の方がいらっしゃるのですが、その人が言っていた話です。
「日本語を覚える前に、韓国語で○○という言葉が、同じ発音をするのに意味が違う言葉があって、なぜなんだろうと思ってました。日本語を勉強し、漢字を習って初めてその違いの理由がわかりました。」

確かにこの話を聞くと、漢字を使わずに漢字語を覚えるのは、同音異義語を考えると大変だろうな、と感じました。[ふらふら]
また、最近感じているところですが、韓国ではそういう漢字由来の言葉の中で本来の漢字の意味をあまり考えられずに使われていたり、統一的に使われていたりするものがあることです。

例えば、最高の対義語は最低で、最良に対しては最悪ですが、韓国語だと最高も最良も、また、最善でさえ、최고(つまり、最高)で使われていたりするようです。
あと、技術的には、「要求仕様」という言葉を使ったりしますが、なぜか「機能仕様」と思い込んでいたりする人も多いようで... でも、そういう人に、それらの英語を使って意味を考えさせると「あ、違う」とわかってもらえたりするのですが...[たらーっ(汗)]

こういうのが漢字を使わなくなった弊害なのでしょうね。

韓国語の上達度合(2013年3月上旬現在) [韓国::言葉]

韓国語をきちんと勉強し始めて、今でだいたい5ヶ月弱。
韓国へ来る前に、少し独学でハングルの文字と簡単な単語を勉強していた期間を含めると7ヶ月ちょっと。
韓国在住かつ韓国企業への現地採用ということで、周りには韓国語があふれているために、リスニング環境は完璧。[わーい(嬉しい顔)]
私の部署(特に一緒に仕事をしているグループ)には日本人がおらず、部署内にも日本語を話せる韓国人は一人だけ。その人とは座席が近くないため、ときどき日本語で話す程度。(他の事業部だと、日本人が数人いるところもありますが。)
今は、日本語を話すのが自分の独り言だけ、という日も多いです。[たらーっ(汗)]

ところで、私の韓国語の上達程度ですが、知っている単語が周りで話されている会話に出てくれば、理解できているようです。
数字、助詞、表現・語尾、接続詞などは理解できても、やはり語彙・単語数が少ないため、会話が点(単語)でしかわからず、まだ線(文章)としてつながって理解できていないです。
ただ、周りが韓国語であふれているからか、意味はわからなくても、以前とくらべてかなり聞き取れるようにはなってきたように思っています。。
買い物や外食でも、会話に必要な単語を覚えておけば、何とか対応できている、そんな感じです。
ちなみに、それらは聞くときの話で、話すのはまだまだ十分カタコトですね。

文法としての表現方法がまだあまり知っていないというのもありますが、わかる単語数が少ないということが現在の課題の一つですね。
韓国へ来る前に、韓国語がわからない(聞いてもまったくわからない)に比べると、格段の進歩ですが。(0の状態と比べてもあまり意味はないですけどもね。[ダッシュ(走り出すさま)])

ちなみに、職場では会話に英語を使ってます。いえ、別に私も英語がしゃべれるわけでもありません。[ふらふら]
でも、今は英語に頼らざるを得ないという状況で、英語能力も韓国に来る前よりは上がってきているような感じです。(こちらも、発音は別ですが。)

漢字の言葉の読み方の違い [韓国::言葉]

韓国では、いちおう漢字表記もみかけます。
しかし、学校の学習内容としては、漢字は含まれていないそうです。そのため、中年より上の人でも、漢字自体はわからない人がほとんどだそうです。地下鉄の駅の名前を漢字でみせても、わかる人は少ないようですね。
名前で感じは使っていますが、自分や家族の名前の漢字ぐらいで、しかも、名前に使う漢字の読み方はあまり考慮されていないようです。つまり、当て字のような感じらしいです。
ただ、一般的な言葉には、漢字由来の言葉は多く、韓国語の勉強において、そういう言葉の理解には非常に助かってます。

なお、漢字の読み方は、日本語での読み方と異なるものは多いです。もちろん、ほとんど同じものもあります。違っているものでも、ある程度の規則的な違いがあるので、慣れれば感覚的にわかってくる感じです。
あと、ありがたいのは、韓国では漢字の読みは基本的に一種類です。日本のように、一つの漢字にいくつも読み方があったりしません。(ごく一部ありますが。)

ところで、読み方の規則的な違いは、他のサイトでも出ています。日本語にあって韓国語にない発音についての違いが多いですね。感覚的には、中国語に近い感じもします。
その中で、不思議に思っていたことがあります。漢字で「か」で始まる言葉の多くが、韓国語では「は」から始まっていることです。
例えば、漢字は日本語では「かんじ」ですが、韓国語では「はんじゃ」です。単に、漢字が伝わった時期の中国語の発音の違いなのかと思っていましたが、そうではないらしいです。
漢字が日本に伝わった経路としては朝鮮半島経由のものがあります。特に、「漢字」の名前の由来となっている中国が漢の時代に伝わったときにさほど違いはありません。
では、なぜ異なってしまったか? 当時の朝鮮半島と日本での発音する言葉の違いによって、そうなってしまったそうです。
例えば「漢」ですが、当時の中国語で「ハン」であり、朝鮮半島でも同様に「ハン」と発音することができたそうです。しかし、当時の日本では「は」行の発音がなく、これを発音するために一番近い音として感じられたのが「か」行だそうです。これが理由だそうです。
もちろん、その後、日本語でも「は」行の発音は存在するようになっていますが。
もうちょっと時代が違えば、もっと似たような発音で同じ漢字を使えたのかもしれませんね。


欧米からの外来語の表記 [韓国::言葉]

韓国語での欧米からの外来語表記は、日本でのカタカナ表記をイメージしていると、見事に裏切られます。
最初は、まったくわからないぐらいです。
少し乱暴かもしれませんが、簡単に言ってしまうと、日本語ではアルファベット表記に基づいて表現する傾向が強いですが、韓国語の場合は発音にしたがって表現しているような感じです。
例えば、「マクドナルド」は「맥도날드」(強引にカタカナで書けば、「メッ(ク)ドナ(ル)ド(ゥ)」)です。McDonaldのMcは発音的には韓国語のほうがかなり近いです。

大きく異なるものの一つに「f」や「v」の発音や表記があります。日本語でも韓国語でも無い発音です。日本だと「フ」や「ヴ」で表記しますが、韓国語では「プ」で表現されます。「f」や「v」は上歯を下唇側に当てるような発音ですが、韓国語では口を閉じる「プ」として表現しているようです。
次に、ハングルでの表記において、「l」や「r」の数が多い場合があります。(韓国語でも、日本語と同様に「r」の発音は無いです。)
これらの例として、例えば「ファミリー」(family)は「패밀리」です。ハングルでの「ㄹ」は「r」や「l」の表記で使われますが、感覚的に「ㄹ」が一つ多いのではと感じられますね。

いずれにしても、ちょっと慣れないといけないでしょう。