SSブログ

[小説]「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」上巻/下巻/外伝 by 暁 佳奈 [その他::趣味::本]

ときどき出てくる趣味の本の紹介の記事です。[あせあせ(飛び散る汗)]
今回もお付き合いいただければ幸いです...
---------------------------------------

今回紹介する小説は、暁 佳奈 著の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」上巻/下巻/外伝 です。[ぴかぴか(新しい)]
20180609_130543.jpg
表紙の絵などはかなり女性向けの小説(というかラノベ)に見えるかもしれませんが[あせあせ(飛び散る汗)]、それは絵がそうだというだけと言ってもいいでしょう。
表紙や挿絵などの絵はきれいな感じで、ほぼそのままの絵でアニメ化もされました。[グッド(上向き矢印)]

この作品自体は、京都アニメーションが開催している京都アニメーション大賞の第5回の大賞作品です[exclamation]
なお、これまで9回開催されていますが、大賞をとったのはこの作品のみです。
また、書籍自体はKAエスマ文庫から出版されていますが、売られている書店も限られ、Amazonなどでも直接は売っておらず、通販はKAエスマ文庫からのみ、という感じです。[ひらめき]

内容として、いろいろな形の「愛情」をテーマにオムニバス的な話が出てきます。
単なる男女間の恋愛の話だけでなく、親子、友情など、正直、涙腺崩壊[もうやだ~(悲しい顔)]系のストーリーが多くあります。
なので、感動の話で涙活をしたい方にはもってこい(?)の内容です。[ダッシュ(走り出すさま)]

小説の舞台は、4年間にわたる東西南北による大陸戦争が終結した後のお話。
主人公の名前は本のタイトルにもある「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。容姿端麗な少女だけど、戦争中は陸軍の少女兵であり、単独で一個分隊に匹敵する戦闘力を持っているが、当初は「道具」として扱われており普通の生活を送ったことが無かったため、上官のギルベルト・ブーゲンビリアが引き取るまでは自分の名前や親どころから言葉すら話せなかったぐらい。[むかっ(怒り)]
主人公は戦争終盤で両腕を失い、上官とも(諸々の理由で)離ればれになるが、大戦後は主人公の後見人の一人である上官の親友のクラウディア・ホッジンズが退役して興した郵便社で「自動手記人形」(手紙の代筆屋さん)として生活を始める...
と、ここまでが、小説が始まる前段階の背景です。[あせあせ(飛び散る汗)]

小説の中身としては、「自動手記人形」(代筆業)の仕事で出会うさまざまな事情を持つお客さんとの交流を通じ、人としての成長をしてく様が描かれるという形です。[るんるん]
その中で、涙腺崩壊系のエピソードが盛りだくさん、というわけです。
元々、軍人ということもあって、ところどころに戦闘シーンもあったりします。
そりゃもう強いのなんの、という感じです。[がく~(落胆した顔)]

あと、時折、戦争時の描写もあり、上官とのさまざなエピソードも入ります。[ひらめき]
戦後、上官と離れ離れとなり、その最後に言われた「愛してる」の意味が当時はわからず、それを追い求めるというのも切なさを増長させます...
ネタバレになるのでこれ以上は書きませんが[たらーっ(汗)]、外伝まで含めて読むと全体の話がまとまります。
お客さんとのエピソードみたいな部分はもっといろいろなものが描けそうな感じです。[グッド(上向き矢印)]
他にも回収されていない伏線もいくつかあるような形ですし。

アニメ版の第一期目は、小説版のすべてをアニメ化しているわけではないので、まだ話は途中ですね。アニメオリジナルのキャラクターやエピソードも少しあります。
でも、第二期は決まってませんが、完全新作の映画は2020年1月公開で決定しており、とても楽しみです。[わーい(嬉しい顔)]
アニメ版も絵が非常にきれいですし、物語での会話などでの間の取り方もあって、こちらも涙腺崩壊しますね。2話に一回はぐらいは確実に...[ダッシュ(走り出すさま)]
あと、書籍のほうも新作が刊行されるとか。[グッド(上向き矢印)]

元々はアニメを見ていて、原作を見たくなって読んだ小説です。
ごくごくふつうな日常的なものから特別な状況までいろいろな形の「愛」についての感動あるお話がつまっています。「愛」と言っても「恋愛」だけではないです。
感動で涙活されたい方には必読だと思います。
そうでなくても、小説もアニメもかなり良質ですよ。学校などで上映されたり、副読本になったりしてもおかしくないぐらいの内容だと思います。[グッド(上向き矢印)]
一度、見てもらえればわかるかと。





nice!(3)  コメント(0)