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[小説] 創竜伝 by 田中芳樹 [その他::趣味::本]

ときどき出てくる趣味の本の紹介の記事です。[あせあせ(飛び散る汗)]
今回もお付き合いいただければ幸いです...
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田中芳樹さんの小説と言えば、かつては「アルスラーン戦記」や「タイタニア」のように未完で10年ほど放置状態の作品が多くありました。
今回紹介する「創竜伝」もその一つです。[ぴかぴか(新しい)]
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これもまさか完結する日が来るとは思ってませんでした。[あせあせ(飛び散る汗)]
全部で15巻がありますが、第1巻からだと30年以上経って完結しています。特に、14巻が16年ぶりに刊行されたというのが、長くなった理由の一つですね。
現実では昭和から平成にかけての刊行ですが、作品の中では1年も経たない期間のお話となっています。なので、序盤と中盤では、主人公たちの周辺の環境がさすがにちょっと変わってますね。(物語には影響するものではないですが。)

物語の設定としては、現代の日本です。[ひらめき]
そこに登場する4人兄弟が実は四海竜王の子孫かつ転生した姿で、当初は現代で中盤以降は天界(仙界)も含めて悪と闘うという内容です。[るんるん]
四海竜王が転生したということなので、それぞれが龍王への変身も行うという、なかなかスケールの大きな話です。
また、天界や仙界の話、そして、四海竜王という言葉があるように、中国の道教の世界をモチーフにした世界観も入っています。

第1巻から4巻では、主人公の兄弟たちが一人ずつ龍王への変身が可能になっていくさまが描かれています。
OVAとしてのアニメ化はそこまではされています。(25年以上前ですが。[ダッシュ(走り出すさま)])
中盤以降は他にも幼馴染みなどにも仙界に関係のある人物の転生だったりする登場人物も出てきたりします。
当初は、人界での日本やアメリカなどの有力者が敵となっていましたが、中盤以降から展開で龍種と対立する牛種との闘いとなっていきます。[ぴかぴか(新しい)]

前半は日本やアメリカなどが舞台ということもあり、作者の政治思想的な表現のある部分もいろいろと出ていました。[あせあせ(飛び散る汗)]
ただ、終盤は現実世界の政治の状況などかなり変わったので、つながりを持たせるのが無理のようで、そういう部分はほとんどなくなりましたが。

最後の終わり方は、まだまだ続きの発展を可能にさせるような感じではあるのですが、とりあえずは続編や外伝の予定はないということになってますね。[ふらふら]
第三者からの創作というのはありるかもしれませんが。
いずれにしても、長くかかっていた話が完結したのはうれしいですし、内容は面白かったです。[わーい(嬉しい顔)]

創竜伝(1)超能力四兄弟
創竜伝2摩天楼の四兄弟
創竜伝3逆襲の四兄弟
創竜伝4四兄弟脱出行
創竜伝5蜃気楼都市
創竜伝6染血の夢
創竜伝7黄土のドラゴン
創竜伝8仙境のドラゴン
創竜伝9妖世紀のドラゴン
創竜伝10大英帝国最後の日
創竜伝11銀月王伝奇
創竜伝12竜王風雲録
創竜伝13噴火列島
創竜伝14月への門
創竜伝15旅立つ日まで

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