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[SF小説] ハーモニー by 伊藤計劃 [その他::趣味::本]

ときどき出てくる趣味の本の紹介の記事です。[ダッシュ(走り出すさま)]
今回も、またお付き合いいただければ幸いです...
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今回紹介する小説は、伊藤計劃 著の 「ハーモニー」です。[ぴかぴか(新しい)]
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著者の伊藤計劃さんですが、数冊のSF小説を出した後、すでにお亡くなりになられています。[もうやだ~(悲しい顔)]
でも、その数冊すべてが高い評価を受けており、いろいろな賞を受賞したり、ノミネートされていたりと、当時はかなり期待されていました。
また、それらのSF小説も、「Project ITOH」として、ほとんどがアニメ化されるという、注目と絶賛しかなかったという感じですね。[グッド(上向き矢印)]
この「ハーモニー」もアニメ映画化されています。漫画化もされてます。

小説の舞台ですが、全世界での核戦争などによる「大災禍(ザ・メイルストロム)」で、従来の政府は崩壊して混沌とした世界になり、その後、新しい統治機構の「生府」によって健康志向と社会の調和が極端に重要視される世界です。
健康も、体内にミクロな健康監視システムを導入するとで、病気やストレスからも解放されたような社会になっています。
その世界で主人公を含む3人の少女たちが、そのような社会へ反抗するような意識を持ちます。 でも、何かできるわけでもなく、大人になり、そのときにある犯行グループが世界中で数千人規模の殺人を行い、そして、ある「宣言」をすることで...

なかなか説明がしづらいのですが、小説ではきちんとわかるように説明してくれます。
というか、ネタバレせずにどう説明するかが難しいという感じですね。[ダッシュ(走り出すさま)]

健康観システムによって、病気にかかることなく、また、健康が維持されつづけ、ストレスも非常に少なくなる生活を送れるようになった社会というのは、確かに理想的に感じますよね。
あと、社会の調和、つまり、社会との関係もうまくいきやすい関係を作れるというのは、良いように感じますよね。
ちなみに、「調和」というのは「harmony」ということで、タイトルにつながります。[ひらめき]

ちょっとネタバレ的になりますが、(健康ですが)管理されているシステムで社会の調和を突き詰めていくと、どうなるかというのがこの小説の結末になります。
そのときに「意識」とは何か、どうなっていくのか[exclamation&question]、という感じですね。

文章で書くと難しいような印象を受けるかもしれませんが、小説の中ではわかりやすく展開してくれます。
ちなみに、最後は、こうなるのか...といういろいろと考えさせられる感じです。
アニメ映画のほうも、小説にほぼ沿った内容なので、アニメで見てもいいかもしれません。[るんるん]
確かに、評価が高いだけあると思いました。[わーい(嬉しい顔)]





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