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[SF小説] 「導きの星」 by 小川一水 [その他::趣味::本]

ときどき出てくる趣味の本の紹介の記事です。[あせあせ(飛び散る汗)]
今回もお付き合いいただければ幸いです...
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今回紹介する小説は(ガンダム系ではなく)、小川一水 著の 「導きの星」です。[ぴかぴか(新しい)]
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15年ほど前に書かれたものですが、なんと、来年(2018年)にアニメ化されるそうです[exclamation×2]
(TVアニメなのか、OVAなのか、映画なのかはわかりませんが...)

内容としては、地球人類が「異星人の文明を育成または発展を導く」ようなところから始まります。[るんるん]
設定は次のような感じです。
地球人類が超光速恒星間航行を実現し、銀河内の遠くまで行ける技術や文明を手に入れた時代の話。食糧問題・エネルギー問題もすべて問題が無くなり、不老不死についても可能なレベルまで進んでおり、働く必要もなくなっていて、統一国連として銀河に進出した地球人としてまとまっている。他の惑星に行き、異星の生命体の文明とは接触するが、人類以上の高度な文明を持つ異星生命体が無い。そのため、他の異星文明が恒星間航行を手に入れるまで、可能な限り直接接触せずに見守りながら、その文明を保護育成していく。


とりあえず、銀河の地球に近いところでは、地球が少なくとも一番文明が進んだものとして、他の文明を導いていこう、という話で、いくつかの異星生命体も出てきます。[ひらめき]
その異星文明について保護観察をするのが統一国連に所属する「異文明保護観察官」で、主人公もその一人。文明を観察するのは長大な時間が必要だが、保護観察官は「減刻睡眠」というコールドスリープのようなもので必要に応じて起きてくるという形で対応しています。
保護観察官は一文明については一人しか担当していないため、それを補佐するパーパソイド(目的人格)という一種のアンドロイドも登場します。

この本では、主人公の担当する文明では、異星生命体はリスのような感じの生命体です。[ぴかぴか(新しい)]
地球で言う石器時代から見守り、大航海時代、産業革命、核技術、そして、宇宙への進出、と見守っていきます。
とは言うものの、ちょっとした手違いや想定外のことによって、直接的に介入することもあり、さまざまな盛り上がりがあります。
核技術を手に入れるぐらいまでは、地球での文明の発展をなぞった感じで、大きなことが起きる伏線でしかなかったのですね。[ダッシュ(走り出すさま)]

なお、異星文明の保護観察については、こっそり行っている星間流通企業もあります。
その企業が接触して育成した異星文明が宇宙に進出するようになって、銀河における地球周辺での大きな問題が起こって[むかっ(怒り)]... というのが後半ですね。

(アンドロイドの一種の)パーパソイド(目的人格)も、後半には地球人が作った新しい生命体という形にもなってました。
また、少々ネタバレですが、超地球生命体(OTI: Over Telestreal Intelligence)も最終的には出てきます。
地球が周りよりも文明が進んでいたのではなく、地球もまた... なんて感じの終盤を迎えます。[がく~(落胆した顔)]

タイトルの「導きの星」ですが、それはどの星のことを言っているのかとも思いますよね[exclamation&question]
それについては、最後にわかるようになってます。

個人的には、非常に面白く読み進めることができました。[わーい(嬉しい顔)]
前半はある程度自然な流れで、でも伏線は少しずつ張られていて、後半に入って一気に大きなうねりになる、そのような感じです。
人類が宇宙へもっと進出していって、他の文明と出会ったとき、どう行動していくことになるのか、そういうことも想像してみたくなる小説でした。[グッド(上向き矢印)]
アニメもきちんと最後まで描き切ってほしいなぁ...






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竜虎豚

兄さんのお奨めははずれがないので、アニメ楽しみにしておきます。
いま娘とガンダムビルドファイタースシーズン2見てます。
by 竜虎豚 (2017-08-28 08:15) 

quazm

この小説のアニメ化のときには、後半が中心になるでしょうけど、その部分はあまり変に脚本は凝らないでほしいなぁ、という気もしています。(^^;;
ビルドファイターズはシーズン1も2も面白いですよね。あと外伝的なものもありますし、最近、さらに他の外伝的なのがネット上だけで公開されてます。特に、シーズン1の後日譚みたいな感じです。
by quazm (2017-08-28 19:23) 

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